封鎖が続くホルムズ海峡では3月1日にパラオ船籍のタンカーが攻撃を受け、乗組員4人が負傷し、更にイラン側は米英のタンカー3隻も攻撃したとしております。
先週末5日にはペルシャ湾北部で、イラン革命防衛隊による米国のタンカーへの攻撃があり、船は炎上、原油の流出も報告されております。3月4日のスリランカ沖でのイランの軍艦を撃沈したことへの報復措置と見られます。
イラン側は既にホルムズ海峡は封鎖されたと宣言し、航行する船舶に対し警告を発しており、事実上、世界のエネルギー輸送の要衝が機能停止の状態となっており、現在
日本の船舶42隻を含む150隻以上が滞留している状態にあります。
この展開を受けたWTI原油先物市場では1日で14ドル急伸し92ドル台まで上昇し、これまで静かな推移をしていたVIX(恐怖)指数は一気に30ポイントまで上昇、昨年4月のトランプ関税施行後の高値となりました。米英主要三指数はともに続落となり先行のNASDAQに追随しダウ、S&P500も調整局面となったようです。
マクロ要因では先週ISMの製造業、非製造業の景況感はともに予想を上回り、ADPの民間雇用も上々で、チャレンジャー・アンド・クリスマスによる人員削減数も予想を下回り、経済、雇用ともに米経済の底堅さを示しておりましたが、本丸の雇用統計は大幅に予想を下回る結果となりました。
ブレの大きいのが雇用統計の特徴でありますが、長期金利の推移からは現状では然程の影響は出ていないようです。しかしながら、各指標の判断は難しくFRBの舵取りは更に困難を来すかと…。
週明けの東京市場は海外の日経平均先物の急落と原油急騰を受け厳しい始まりになりますが、当欄でも示した通り現況判断からは5万2000円半ばから3000円ぐらいを見ておけばよろしいかと存じます。狼狽することもありませんし、無理して動く必要はありません。既にイランは湾岸諸国とは戦禍を避ける方向に転換しており選択肢は縮小、織り込めば株式市場は再び巡航速度に戻ります。
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