戦争は始めるのは簡単ですが終結するのが難しいとよく言われますが、今回の米国、イスラエルのイランへの攻撃から始まった戦争もその出口戦略が図れません。おそらくトランプ大統領は一日も早く辞めたいのではないでしょうか。
イラン政府への不満から民衆によるデモが多発した経緯から、トランプ大統領もこれを上手く利用すればイランの政治体制を変えられると考えたのだと思いますが、一方的な空爆から自らの危険を冒してまで幹部の会議に出席した前指導者ハメネイ氏をかえって神格化してしまい、イラン国民を団結させる結果となったのではないでしょうか。
イランの次期指導者となったモジタバ氏のそのポテンシャルは、これまで公の場で何も示されていないことから中東専門家の間でもあまり測れておりませんが、自らの両親、妻、子供まで空爆で失っておりますので、それだけでもその憎しみたるやトランプ大統領の思惑通りに早期終結できるか疑問であります。
数日前にも当欄でも申し上げましたが、適当なところでアメリカの大勝利と自画自賛して攻撃を止め、終止符とすることはできますが、ホルムズ海峡はどうするのでしょうか。国内が盛り上がってしまったイランが素直に従うとも思えません。
自らの危機に立ち向かったハメネイ氏を神格化してしまったことで、米国のように大層な武器はなくとも、「アラーは偉大なり」を掲げ、自爆テロが頻発することも危惧されます。
数日まえにはイランの大統領が周辺諸国への攻撃に対し謝罪の意向を示し戦況の縮小が期待されましたが、革命防衛隊の意向で全く無視された状況からは、ここでの期待も難しいようです。
株式市場では過去の急落場面と合わせますとかなりいい場面まで売られておりますが、ことは日本の急所であるエネルギーの問題となりますので、今しばらくは神経質な展開が続くものと思われます。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ
