米国では政府機関の閉鎖が解除されましたが、早々に事が正常に機能するわけでもなく、各経済指標の発表には再びデータを収集する必要があり、マーケットの不透明感は解消されておりません。
FRBも消費者物価指数(CPI)や雇用統計などの主要指標の発表延期が続いていることから、12月の利下げ観測は当初よりだいぶ後退し、現状では50%の確率迄低下しております。
更にここまでマーケットの上昇を牽引して来たAI関連銘柄が調整に入っていることも方向感が出にくい要因かと思われます。
これにはソフトバンクグループ(SBG)のエヌビディア株の大量売却、更に、リーマンショックを言い当てて空売りで大儲けしたマイケル・バーリー氏がエヌビディア、パランティア・テクノロジーのプットオプション(売る権利)を大量に購入したとのニュースも重なっております。
しかしながら、AI関連が調整しても、米国市場では速やかなセクターローテーションから全体としての下値は限定的で、更にSBGのエヌビディア株売却も孫正義氏のAI関連の軸足は変わらず、その資金は別のAI関連位資金は向かうものと思われます。
またマイケル・バーリー氏の空売りに対し、先週末著名度ではこちらの方が高いウォーレン・バフェット氏がアルファベット(グーグル)への新規投資を公表しました。同じAI関連の土俵での見方の違いかと思われますが…。
東京市場は、日経新聞から今年1月の「ディープシーク」の台頭から香港に集積していた海外機関投資家の資金が日本に向かっており、香港株の独走態勢が崩れているとの調査結果が報告されました。
ここでも、海外マネーの高市内閣の成長戦略への期待は高いですね。決算発表も終わりましたので、益々セクターローテーションからの個別銘柄物色が盛んになりそうです。
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