米国では、議会上院でつなぎ予算が可決され、長く続いた政府機関閉鎖の一部解除が決まりマーケットは好感、ダウは新高値まで買われました。傍ら、NASDAQではエヌビディアやメタ・プラットフォームなどハイテク株が軟調に推移しております。
現状AIについてのバブル論が闊歩しておりますが、現在世界でAIを最も理解しているのはオープンAIのサム・アルトマン、エヌビディアのジェンスン・ファン、そしてソフトバンクの孫正義氏の3人であると言われております。
その孫正義氏がエヌビディアの株を9000億円すべて売り払ったとのニュースが流れ、NASDAQのハイテク株に冷や水を浴びせたようです。日本の一投資家の行動にNASDAQが影響されるのも以前には見られない凄いことでありますが、すでに孫正義氏は別格の投資家ということのようです。
孫正義氏がエヌビディアを打ってもAIに軸足を置いていることには変わりなく、おそらく返す刀でオープンAIに再び投資するか、他の関連する企業に投資することになるでしょう。ソフトバンクの決算短信からはAI投資が好調で、今後もこれで稼いで行く姿がはっきり伺えます。
ただ、株式市場としては陽極まれば陰に転ずであり、マーケットとしての適正な調整が入っているものと思われます。買い気旺盛な米国市場も直近ではセクターローションが起こり、出遅れ銘柄の物色が盛んとなっております。
NASDAQが調整し、ダウが新高値という構図も物色対象の裾野の広がりを感じますが、東京市場も同様で調整に入った日経平均を横目にTOPIXが新高値に躍り出ました。昨日は日経平均の上下にも、常に値上がり銘柄の方が多い展開は物色対象が広がっていることの現われであります。
ソフトバンクの好決算にもすでに株価材料とはならず、この手の値嵩株の調整から東京市場も出遅れ銘柄に資金は向かっております。今週で決算も出揃いますので、益々年末に向けての個別ラリーに期待したいところであります。
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