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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

決算発表のこの時期が潮目の変化に繋がるかと...。

  

米国市場ではAIに対する巨額の投資が常に話題です。マイクロソフト、グーグル、アマゾン、メタなどのビッグテック企業は2025年に合計4000憶ドル(約60兆円)規模のインフラ投資を計画しており、これはEU全体の防衛費を上回る規模です。

 

しかしながら、「先の巨額投資、収益は後」という構造に対し、金利高止まりの環境では将来キャッシュフローの現在価値が小さく見積もられやすく株価にはネガティブです。

 

マイクロソフトは2025年のAIデータセンター投資を800億ドル(約12兆円)に引き上げる一方で米国内での複数の建設計画を延期、中止しており、インドネシア、英国、豪州などでプロジェクトを見直しており、需要の見通しに慎重な姿勢が見られます。

 

AIが実際に収益化されている企業は少なく、投資負担の前倒しと収益回収の不透明さが拭えず株価が下落するケースも散見されます。AIがもたらす将来性に期待する声も根強いですが、既に投資額に見合う収益が見込める企業とそうでない企業の明暗が分かれ始めているようです。

 

さて直近の東京市場ですが、素晴らしい決算を出した東京エレクトロン、レーザーテックに見られる半導体値嵩株の流れに微妙な変化が出始めているようです。半導体値嵩株の過熱感も相当な水準となっておりますので、この辺りは注意対象かと…。

 

先週は日経平均が1000も上昇しているのに9割近くの銘柄が下落する値嵩株の寡占状態でしたが、昨日は900円日経平均が下落するものの値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回るという、先週とは逆の現象に微妙な変化を感じます。

 

高水準のNT倍率、日経平均が史上最高値でも騰落レシオは買い場を示唆するという、歪んだテクニカル指標もそろそろ潮目を変えて来る可能性があると思われます。

 

今週来週の決算に注目ですが、イベントトレーダー、アルゴリズム取引が横行しておりますので、中身を精査したら目先のブレはある程度許容されたいと…。

 

 

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