米国市場は7、9月期の決算が出そろい、事前の市場予想を上回る好業績が示され、S&P500構成銘柄の83%が市場予想を上回り、5年平均の進捗率も上回るポジティブな内容となりました。
しかしながら、好決算を発表した銘柄の株価の動きは必ずしも芳しくないようです。マグニフィセント7でも上昇のトップは一般消費のアマゾンであり、史上最高益を計上したマイクロソフトもすでに株価は行って来い、メタは過剰投資が懸念され大幅安、アイフォン17の好調が伝えられるアップルも冴えません。
メタの例ではありませんが、すでにマイクロソフトもその大型投資の選別に動いており、AIデータセンター大型投資イコール株高の時代は終わったようです。収益に繋がるのはまだ先ですが、今後は投資が収益に直結しない案件からの撤退も視野に入ります。
AIは一つの産業革命であり投資をしなければ即レースからの脱落を意味します。メタのマーク・ザッカーバーグが「収益に繋がらないかもしれないが走るしかない」と言った言葉が、現状を如実に表していると思われます。
テクニカル的に見れば米国主要三指数は健全な調整の域を出ておりませんが、ハイテクの女王と言われる、キャシー・ウッド氏がパランティア・テクノロジーを大量に売ったことも調整のきっかけとなったようです。
東京市場も日経平均は一時2400円安を超え、半値ほど戻して引けましたが、1200円の値幅のうち値嵩株三銘柄で1000円安ですから、日経平均を牽引したものが調整している構図です。
高市内閣の成長戦略本部が設置されましたが、その積極性が評価され、またその人選が非常に興味深く、主力メンバーにリフレ派の論客のPWCコンサルティングの片岡剛士氏、クレディ・アグリコルの会田卓司氏が選出され、マーケットは大歓迎です。
物色範囲の広がる高市銘柄、すでに昨日値嵩株調整の対局で新たな動きが出始めております。のんびりせず仕込んで行きたいところであります。
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