トランプ大統領は銅に50%、更に医薬品に200%の関税をかけると発表しましたが、毎度のことですが米国国内の業者からも評判が良くありません。もしかすると再びTACOトレードかとも思われますが…。
いずれにしても8月1日の関税発効の日まで何が出て来るかわからない状況は変わりません。各貿易相手国に理不尽なものも含めて新税率が決まりましたが、特出して高いのがブラジルで50%としております。
ブラジルがそれ程大きな貿易赤字の対象国ではないものの、ブラジル政府の偽・誤情報対策やトランプ氏と親しかったボルソナロ前大統領の裁判を止めるよう要求するなど、ルラ政権への不満からだそうです。
不公平をただすとの目的とは程遠い、まさしくこの特出した関税は個人的な内政干渉だと思われますがトランプ大統領は一切関せず、書簡の中でもボルソナロ氏の裁判について「魔女狩りで、即刻止めるべき」と記したそうです。
この脈絡からすると今後の日本との交渉も相当厄介でしょう。期待した日本との関税交渉が全く進まいことにいら立つトランプ大統領は、既に石破総理の名前すら憶えていない様子です。
あまりいい印象を持たれていない石破総理が、一連の日本に対する米国からの関税
に選挙応援演説の中で開口一番、「これは国益を争う闘いだ、舐められてたまるか!」の攻撃的発言を披露しました。
今まで現場の赤沢経済再生担当大臣の任せっきりだった総理が、口を開いた途端この発言です。必ず米国に伝わりますし、英語の専門家に言わせるとこの「舐めるな」という日本語を英語訳すると、日本語以上に攻撃的になるそうです。
何にもやらない批判から、強い石破総理を示したかったのでしょうが、感情で動くトランプ大統領を一層刺激し、これ以上日本の国益を損なう逆効果にならないことを切に願いたいです。
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