米国市場はNASDAQ、S&P500が新高値を更新しました。ダウも最高値水準にありVIX指数も低下傾向、長期金利な4.2%台、為替も安定しております。更に今週の雇用統計が注目ですが、利下げの確率も大分上がって来ており、主要三指数はポジティブに織り込んで来ております。
上昇ドライバーとしては何と言ってもS&P500構成企業の予想以上の好業績(13.7%の利益増)で、特にマグニフィセント7による押上げが顕著であり、中でもエヌビディアを筆頭とした技術株が牽引、AIの成長期待が市場の底上げとなっております。
マクロ面でも、データ重視は変わりませんが、直近のインフレ鈍化傾向と弱い消費を示す指標が相次いで発表されたことから、FEDメンバーから金融緩和シグナルも出て来ております。
唯一気になる関税についてもイスラエル、イランの停戦が実現したことから、交渉が本格化しており、既に中国が合意に達し、インドも近々決まるようで、ベッセント財務長官も友好国18ヵ国と合意を急ぐと発言しております。
軸足は経済に移って来た株式市場ですが、友好国との貿易交渉がレーバーデーまで完結できると発しております。トランプ大統領よりも信頼できるベッセント財務長官の言葉は市場にとってはポジティブ材料と思われます。
さて今週の東京市場は、既にシカゴ日経平均先物が日経平均の前週比500円ほど上振れておりますので、強い展開が予想されます。ただ、この市場を牽引した半導体値嵩株は殆ど回転日数が過熱を表す3日を下回っておりますので少々注意かと思われます。
半導体値嵩株が動くとは派手ですが、循環物色は健在であり個別銘柄をしっかり精査していていただきたいと存じます。個別銘柄が値を伸ばす循環物色に変わりないと思われます。
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