米国市場ではNASDAQが6連騰しS&P500とともに高値更新を続けております。日米ともに今週は中央銀行の週でありますので、本来であれば手の出し辛いところでありますが、米国では中国で懸念材料の出たエヌビディア以外のマグニフィセント7の株価が牽引したようです。
特にアラファベットは分社化に対する同社に有利な判決が追い風となり、米国市場4社目となる時価総額3兆ドル突破、もう一つテスラではイーロン・マスクが10億ドル相当のテスラ株を取得する意向を示し市場に好影響となりました。
マクロでは既に先週までの弱い労働市場とインフレが抑えられている物価動向から、9月の利下げ確立は96%に達し、年内は今月に加え10、12、1月の連続利下げ、更に2026年末までに6回の利下げ予想が出ております。
市場環境は確かに株式市場に有利なものが並びますが、さて実際に利下げとなった場合その先のシナリオはどうなるのか現状では見当が付きません。噂で買って事実で売るとならなければよろしいのですが…。
これだけ利下げ観測が先行すれば、0.25%の利下げに市場は反応しないものと思われます。従って、注目なのはパウエル議長の会見です。トランプ大統領は相変わらず大幅利下げを要求していますし、それに抗う旨のタカ派発言が目立つとややネガティブ材料と思われるかもしれません。
東京市場は昨日も日経平均、TOPIXともに高値を更新しましたが、米国で半導体(SOX)指数の上昇から出遅れていたスクリーン、SUMCOなどの半導体銘柄に矛先が向かい、日経平均寄与度の高い値嵩株とともに市場を牽引しました。
日経平均ベースでは手の出し辛い水準ですが、半導体銘柄でも出遅れを探しており物色意欲は旺盛のようです。個別銘柄のトレンドを重視し、上昇トレンド下限を的確に拾って行く戦略ですが、フットワークは軽くしておいてください。
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