本日米国市場はレーバーデーで全市場お休みですが、8月の月間パフォーマンスをおさらいするとダウが4.12%、S&P500、NASDAQがともに1.91%、の上昇する中で、小型株で構成されるラッセル2000は7%の上昇と2000年以来の高パフォーマンスを記録しました。
8月に第二四半期の決算が出ましたが、ビッグテックを中心に概ね好調が決算が報告されておりますが、ラッセル2000の好調に見られるように、今まで市場を牽引したマグニフィセント7を中心とした銘柄は明らかにパフォーマンスが落ちております。
変わって米国市場では、より広範囲の出遅れ銘柄に物色の対象が移っているようです。米国市場のアノマリーで、1年の中でも9月は株価パフォーマンスが1番悪い月とされますが、その分資金が小型株に流れる月となっているようです。
難しい金融政策を迫られるFOMCを前に、主力株に資金を大きく傾注できないのは日米ともに同じですが、米国市場でも虎視眈々と物色対象の広がった小型株に資金は移って行くものと思われます。
米国市場の流れは東京市場にも伝播してまいりますが、既に中小型株への資金移動は外国人投資家を中心に動きが出ております。昨日も米国のエヌビディア、マイクロソフトの下落から日経平均寄与度の高い半導体値嵩株が下げを主導しましたが、500円以上の下落のわりに値上がり銘柄は半数近くございました。
先物市場よりも現物市場に資金が流入している現状では、8月の決算内容を精査分析して資金が動いている姿は明らかです。
東京市場でも8月まで市場を牽引した銘柄には注意を払いつつ、物色対象の変化に敏感に気を配っていただきたいと存じます。現物沈潜している外国人投資家の投資スタンスを調査すると、全くの小型株よりも中型株に資金を向けているケースが多いようですが、100憶円に満たないミニ株よりも、時価総額にして1000億円から3兆円ぐらいが主流のようです。
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