レーバーデー明けの米国市場では、復帰したファンドマネジャーは案の定売りから入ったようで、主要三指数は押し目買いが入りつつも続落となりました。ただ物色意欲は旺盛で、ラッセル2000の下げは限定的でありました。
毎日のようにトランプ大統領は話題を提供しますが、昨日は連保控訴裁判所(高裁)がトランプ関税の大半を違法と判断しました。地裁に続き高裁でも違法判断とされ、当然トランプ大統領は控訴しますが、仮に最高裁で意見となれば今まで徴収した税金を利息を付けて返却しなければならないそうです。
以前関税の税収増も桁違いの話を当欄でしましたが、これ返却となればその財政負担を懸念しマーケットは長期金利は上昇し、しばらくおとなしかったVIX(恐怖)指数も10%強急騰しました。
FOMCを前に不透明要因がまた一つ加わりましたが、絶対に負けを認めないトランプ大統領は、仮に最高裁での敗訴でも必ず次の手を考えて来るのではないでしょうか。
更に先月治安維持の目的でカリフォルニア州に州兵を派遣した一件でも、州知事の依頼を受けていないのに派遣したことは違法との判断が下されました。先日はワシントン、今度はシカゴに派遣を予定しているそうで、全て民主党の地盤のようです。
シカゴの知事は「トランプ氏の支持率の低下、雇用統計での経済の停滞、など自分の失敗から気をそらすために宣伝活動としての秘密警察が欲しいだけだ」手厳しい発言をしておりました。話題は豊富ですが目先は雇用統計待ちですね。
東京市場も400円近い下落となりましたが、日経平均寄与度の高い銘柄と金融株が下げの主役で、値上がり値下がり銘柄数もさほど変わらず、更に、新高値銘柄はプライム市場で194、スタンダード市場で94、グロース市場で28と、新安値銘柄合わせて11と圧倒的に凌駕しております。
プライム市場の売買代金も5兆円越えで、何時もの通り個別物色は旺盛です。
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