消費税の税率上げ幅や時期に焦点が当たっておりますが、この消費税と円の為替相場には連動性があるのをご存知ですか?
日本において、消費税が導入された1989年4月と、税率が3%から5%にアップされた97年4月は、いずれもそれ以降に20円ほどの大幅な円安になっております。
例えば、97年4月のアップ時には$1=121円から一瞬円高方向に進みましたが、その後、98年8月に$1=147円をつけるまで20円以上も円安になりました。89年の消費税導入時も同じような動きをしております。
これは、消費税(の引き上げ)が現実化する過程で、相場はその材料を織り込め始めます。従って、引き上げを実施したときは、いったん材料出尽くしとなって円高に動いたのです。
しかし、その後は再び円安方向に動きました。税率がアップされれば、貨幣の価値は下がります。基本的に消費税率の引き上げは円安となるのです。
従って今後、消費税の税率や時期が議論されればされるほど、円相場は円安方向に動いて行くでしょう。そして、過去のサイクルから分析する限り、一度トレンドが転換すると、最低でも20円程度は円安方向に動きそうです。
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