今回のコロナ騒ぎのクルーズ船を別の切り口で見てみると。3700名の乗客に対し、乗務員が1000名という多さに驚きました。サービス面だけでなく、安全運航という点で必要人員なのでしょう。この人員を効率化できないか?
人工知能を使って船の操縦を行う「自動運航船」の実現に向けた流れが本格化してきました。すでに海運の大手企業は海上の他船を自動で避けて運航するマニュアルを確立、検証テストに成功しています。
自動運航船は3段階に区分されています。安易なIOT技術で操船などを補助する「フェーズ1」、環境を限定し自動操船し、尚且つ、一部遠隔操作も可能な「フェーズ2」、いかなる海洋環境でも自動操船が可能な「フェーズ3」になります。
政府は自動運航の浸透期を2025年に目指しております。最大の理由は、頻発する海難事故への危機感です。
廃艦になってしまうような衝突事故や乗り上げなどの深刻な事故が21世紀になっても毎年2000件ほど起きています。人工知能など、機械で制御された自動運航なら事故を劇的に減らせる可能性があります。
加えて、地球環境の改善も見込めます。経済的な運航で燃料の消費が抑えられ、温暖化ガスの排出削減も期待できます。
更に自動運航は船員不足対策としても有望視されます。自動運航が実現しても完全な無人化にはなりませんが、半分前後の人員にはなるでしょう。
今後1〜2年でフェーズ2の段階には進むと見られておりますが、フェーズ3の実現には国際海事機関(IMO)など世界的な規制見直しの議論が必要となってくるでしょう。
さて本日も大荒れになりそうですが、日経レシオ13倍、騰落レシオ60割れ、歴史的水準です。狼狽せずに冷静に行きましょう
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