「見切り千両」「頭と尻尾はくれてやれ」。
株式相場には「売り」に纏わる格言が数多く言い伝えられております。「売り」が難しく、「売り」をうまく使いこなさない限り、海千山千の投資家が参加するマーケットでは生き残れないことの証左でもあります。
下げ相場はびっくりするほど早いものです。「あれよ、あれよ、」と思っているうちに下げてしまいます。「売りは早かれ、買いは遅かれ」と云われているように、買いのタイミングを逃がしても、儲け損なうだけですが、売りの機会を逃すと損失につながってしまいます。
誰でも損切りはしたくありません。「辛抱が身を亡ぼしたる引かれ玉」と云われますが、信念があって我慢をしているのと、損を確定するのを嫌い意地を張っているのでは、同じ我慢でも意味合いが異なってきます。
思惑が外れた事に気が付いているのに、それを認められなくて引かれ玉を抱えていると、さらなる深みに陥る事になります。
「半値、八掛け、二割引き」。―投資家なら誰でも知っている相場の下値メドを探る相場格言があります。すなわち、高値を付けて下落に入ったらまず、半値が下値のメド。そこで下げ止まらなかったら、半値の八掛け、さらに下げが続くようなら半値八掛けの二割引きが底値の目安となるというものです。高値を100とすると32の水準が底値のメドとされます。
しかし、この格言には伝達されなかった続きがあります。「余りものに値なし」です。要するに、誰も見向きもしないような「余りものの下値は底なし」だということです。
投資をする上で、株式を仕込む時点で儲けることばかり考えるのではなく、心の隅には常に想定の逆パターンになったときのことも推測しておき、損でも売らなければならないときには思い切った損切りも必要なのです。
凝り玉からの乗り換えに最適な“珠玉株”があります。
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