高速道路で老人が車を運転しています。すると、カーラジオから「高速を逆方向へ走っている車が1台あります。気を付けて下さい」とニュースが流れてきました。
周りを見渡して、その老人が驚きました。「なんや、1台どころじゃないで。全部こっちを向いて走ってるがな!」
昔、桂文珍さんの高座で聞いた笑い話です。落語のネタになるほど有名になってしまった逆走は、実際には極めて深刻な問題です。
高齢者の運転事故が毎日のように報じられてますが、警視庁によると、高速道路での逆走運転は平成23〜29年まで年間で200件前後が確認されています。このうち、7割は65歳以上の高齢者で、17%のドライバーは認知症だったというから、何よりまずこの方面での対策を急いでもらいたいものです。
一方、株式の世界では、人の逆をやることが成功の道だとされています。それを端的に云い表した相場格言が「人の行く裏に道あり、花の山」というものです。
投資家は、とかく群集心理で行動しがちです。いわゆる付和雷同です。けれども、それでは大きな利益は得られません。むしろ他人と反対のことをやった方が、うまくいく場合が多いと説いています。
株式相場は、上げばかりでもなければ、下げばかりが続くこともありません。相場はどこかで転機を迎えます。その転機を掴むには、周囲の環境や材料から読み取るのは、むろん大切なことですが、大勢があまりにも一方へ偏り過ぎたときなどには、この格言を思い出してもらいたいものです。
日本人の民族的な特徴なのかもしれませんが、現在のコロナウイルスに関する日本の報道も、朝から晩まで煽り、偏ってると思いませんか?
リーマンショックの時に筆者の友人でNYでファンドマネジャーをしている人間が日本に帰国したときに、「震源地はNYなのに日本人は何でこんなに暗いんだ?アメリカ人は全然明るいよ。」と言っていたことを思い出しました。
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