一昨日、久しぶりの大幅安で日柄整理に入ったか(実は若干の日柄整理が欲しいという願望ですが…)と思われましたが、米国市場の新高値から朝方から堅調に推移し、引けて見れば日経平均は昨日の下げを全て埋めてしまいました。
本日は米国安からまた大幅安のジェットコースターとなりそうですが、相変わらず買いの資金は豊富で次から次へと入ってまいります。実に強いと思いきや、各市場目を凝らすと日経平均は全値戻し、TOPIX,は2/3、JASDAQは1/2、
東証マザーズ1/3戻しを綺麗に戻りの違いが露呈いたしました。なーんだ、やっぱり日経平均だけ?と思いがちですが、更に深く探索すると、明らかに物色対象の変化というおまけが付いてきております。
値嵩株も最後までファストリは元気がよかったですが、その他は伸び悩み、変わってポストコロナの内需株に物色対象が移り、いい循環物色の波が出ており、 それでもここ数年見たことのないような強い相場展開であることには変わりありません。
元々この相場に強気になれていない投資家が多いことは再三申し上げておりますが、空売りの多さを見ても一目瞭然です。
米国モルガンスタンレーのストラデジスト、マイケル・ウィルソン氏は「株価指数は良いニュースの大半を織り込んでいる」、「ヘッジファンド、個人投資家のリスク選好度は最高水準」と警笛を鳴らしており、傍ら、ゴールドマンサックスのストラデジストのデービット・コスティン氏は昨年末のS&P500構成銘柄の事前予想11%減益を2%増益の修正し、同指数の目標値を10%上振れに修正しております。
悲喜こもごもも、多くの投資家は警戒感を持ちつつも、上がる市場に「買う理由」を探しているようです。
政府や中銀は雇用回復の最大化のために大規模な財政・金融緩和を続けざるを得ず、結果的に過剰緩和の様相となっております。また、売りの多さに見られるように、機関投資家の慎重姿勢が変わらず、その分強気のポジションには偏っておりません。
まさしく相場格言の通り「懐疑の中で育っている」ようであります。
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