一昨日30年と6ヶ月ぶりに2万9000円の大台を回復した東京市場は昨日も続伸し、買いの資金が旺盛であることを物語っております。新型コロナウィルス対応のため前代未聞の金融緩和、巨額の財政出動、そこにワクチン期待が現実味を帯びてきていることから、景気回復期待が大きく膨らんでおります。
米国では更に追加の200兆円の追加経済対策が施行されます。パウエルFRB議長、イエレン財務長官の最強のコンビは凄まじい勢いで経済を立て直そうとしており、それが素直に株高となっております。
特に日米欧の株式市場をつぶさに比較すると、現状は明らかに東京市場の方に軍配が上がります。要は、ちょこちょことロックダウンが実施される欧米に比べると、日本はどこもロックダウンとはなっておりません。
当然世界の運用資金は、東京市場を安全面からはピカイチと考えるのは納得できます。ただ、運用担当者はバリエーション等を考えるとなかなか入れませんよね。昨日も申し上げましたが、常に説明責任を求められるファンドマネージャーは辛いです。相場観では説明責任は果たせませんから。
米国では、よく現状をITバブルとの比較を目にしますが、ITバブル時のPERは25倍ほど、金利は6.5%、現状のPERは同じような水準ですが、金利は1.19%程度、更に企業業績は増額修正が相次いでおりますゆえ、PERは今後改善傾向かと思われます。
また、イエレン財務長官は、低金利が続く限りは完全雇用が実現するまでは、財政金融揃い踏みで政策を打つべきであると力説しております。
上昇スピードからの過熱感はありますが、「買い辛い株はよく上がる」の格言ではありませんが、押したらすかさず買わないといけませんね。
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