日経平均は1990年のバブルの崩壊以降、30年ぶり高値を取ったあとも堅調に推移し、昨日の日経平均ももう少し押しても良さそうなものですが、下がるとすかさず押し目買いが待ち受けるという状況であります。
日経平均のチャートと東証マザーズのチャートを見比べると、どちらが値動きの軽い小型株市場なのか疑ってしまうほど日経225の動きが大きいです。先々週ぐらいから、米国のヘッジファンドがロビンフッターにより大きな損失を抱えた東京市場でも売りから入るヘッジファンドに危機意識が高まったようです。
そこで2月頭から1月の買い越し額と同じぐらいの買いを入れて来た訳です。決算発表のど真ん中ですから、出てくる数字により目先の株価の乱高下が懸念されるところで、値幅狙いの個別株よりまずは手っ取り早く先物に資金が入って来たというところでしょうか。
一昨日までの先物イコール値嵩株の流れから、昨日は物色対象の広がりが見られ、いい循環物色に進みそうなんですが、私見としては是非とも日経平均偏重の上昇は避けたいところであります。
昨今、世論は実体経済が悪く、収入の急減に苦しむ非正規労働者を中心に職を失う人も多数出ているのに、株式市場だけ上昇し株をやっている人間だけ儲けているのは如何なものか、との風潮になりつつあります。
世論がどうあろうと、世界のお金の流れが変わる訳ではありませんが、このコロナ禍による現在まで世界の財政出動は1500兆円を超えており、日本は米国に次いで世界第二位の額を拠出しております。
財務省は必ずどこかで増税のタイミングを計ってきます。儲かっているところからなら良いだろうと、証券税制の論に及ぶ可能性は大です。
目立たず、静かに、長ーく上昇することを望むのは筆者だけでしょうか。
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