米国市場で大きな話題となり、今週公聴会が予定されている。個人投資家集団ロビンフッターによる株価操作紛いの株取引、既に大小問わず売り方となったヘッジファンドの数多く大きな損失を出し、破綻したファンドの複数現れ、まさに歴史上類を見ない現象が起こった訳であります。
このロビンフッターと呼ばれる個人投資家の集団も、現状ゲームストップ株から銀先物へ移り、更に少額資金で動かせるバイオ株流れましたが、一山超えたようであります。
ただ不幸なことに、このロビンフットの騒動で20歳の学生が自殺に追い込まれ、この事件に憤慨した遺族はロビンフット・マーケッツが株式やオプションの経験のない投資家に無謀な売買をさせたとして提訴しました。
訴状は、収入がない20歳の学生がなぜ100万ドル(1憶500万円)ものレバレッジをかけた取引ができたのか、しかもその後アプリの不具合で73万ドル(7600万円)の損失と誤った表示をしたのか。学生は不安に思い何回も内容確認の問い合わせを試みるも自動音声で対応されず、悲劇に至ってしまったと訴えており、ここにロビンフッター側に投資家保護のシステムが機能していたかが争点と言えます。
このロビンフッターによる騒動も最初はヘッジファンドの破綻で大騒ぎとなりましたが、SNSに統一性、持続性は疑問符が付きますので、現状は既に小額投資の個人の動きも局所的乱高下となり、市場への影響も限られてきていますが、個人投資家保護という問題は、この若者の自殺で浮き彫りとなり、更なる法改正の引き金になると思われます。
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