世界が注目した今回の日米首脳会談については、全体として一定の成果はあったと思いますが課題も残ったのではないでしょうか。会談は終始友好ムードで進行し、トランプ大統領は高市総理を繰り返し称賛し、ハグで迎えるなど異例の厚遇でした。
夕食会でも最強のバディと互いを持ち上げる発言が続き、ホルムズ海峡への艦船派遣についても、日本の法律上の制約についての詳細な説明を理解し、トランプ氏から直接的な圧力はかけられませんでした。
ただイラン問題が大きな課題ゆえに、日本が本来重要視している対中国政策のすり合わせは少々影が薄く、安全保障ではトランプ大統領がアジア関与を強化されるかは依然不透明でした。
南鳥島レアアース開発など対中国依存低減に向けた3文書の作成、更に11兆円の対米投資が発表され、日本の政府高官は大変成功裏に終了したと明言しておりました。
日米首脳会談の後もトランプ大統領は、イランとの戦争を縮小すると言うものの停戦には応じないと言い、傍ら輸送中のイラン産原油売却を30日間容認すると制裁免除措置も発表しており、相変わらず流動的であります。
先週のWTI原油は1週間で3回100ドルをトライしましたが、トランプ大統領のなりふり構わずの原油価格下落への圧力もあり今のところは揉み合いの域を出ません。
更に、3月の2週(5万1407円の一番底を付けた週)に外国人投資家が年初来初めて売り越したと話題になりましたが、6兆円弱買い越した後の4000億円程度の売り越しです。彼らが本気で弱気になっていたら桁が一つ違います。現状ではポジション調整の域を出ていないというのが実情でしょう。
更にホルムズ海峡ではイランが日本のタンカーの通過を許可しそうだというニュースが流れましたが、茂木外務大臣は否定し真偽のほどは定かでありません。結局方向感は未だ掴めないようです。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ
