リーマン・ショックは経済のみならず、軍事や政治体制など世界全体の枠組みを大きく変える出来事でした。
欧州債務危機やアラブの春(中東諸国の民主化)、米軍のイラク撤退など、リーマン・ショックが引き金になった歴史的事件は数知れず、これにより時代が変わったといっても過言ではありません。
投資家にとっては時代の流れを読み間違うと命取りになることもあります。
日本のバブル崩壊がいい例ですが、政治外交面では9.11で「テロとの戦い」という新しい時代に突入、リーマン・ショックによってそれが「債務との戦い」に移行しました。
先進国は、ほぼ例外なく財政再建が最大の政治課題となり、欧州債務危機に加えて、米国債のデフォルトリスクが大問題になったことは記憶に新しい出来事です。
しかし、その後、事態は大きく変わったことは皆様もご存知の通りです。
米国経済の好調は云うに及ばず、危機が伝えられた欧州問題も、景気が思ったより早く回復しており、スペインやイタリアなどの債務危機は忘れられた存在になっております。
米国の超金融緩和の終焉はサブプライムローン・ショック、リーマン・ショックの克服を意味しており、実体経済の改善を反映したものなのです。従って、日本にとっても決して悪いニュースではないのです。
皆様方からの投資相談を随時承っております。
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