円高パニックとでも云いましょうか、昨今の相場を見ていますと、平成10年のロシア危機から始まった金融パニックの年を思い出します。日本でも長銀や日債銀が次々と経営破綻したことは、まだ記憶に新しい出来事です。
パニックは「政策の母」と云われるようにマーケットが動揺し、人々がパニックに陥るたびに政策が発動され、相場は基本的に「実勢」と「政策」の綱引きのような状態となります。
平成10年当時、株価底打ちのきっかけとなったのは、「60兆円の金融システム安定化策」と云われ、当時も、景気や企業の業績はまだ悪化傾向にありましたが、こうした状況の中でも、株価の方は独自の先行性を示して大幅高となったのです。
今の日本の状況は、まさにこの平成10年時に酷似しており、市場が政策を催促し始めております。ここからの弱気は禁物です。
投資家として最も大切なことは、自分なりの軸足というものをきっちり定めておくことです。自らの立ち位置が定まっていれば、昨年3月の世界同時株安のときのような「石が浮かんで木の葉が沈む」といった異常な事態も何なく乗り越えられるでしょうし、「沈んでいる木の葉」を見つけることもできるようになります。
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