ここのところ順調に推移してきた株式市場も、今月のSQ通過辺りからさえない展開となっております。ここまで戻った東京市場も息切れか?
三月の大底以来各国中央銀行は予想外の資金供給を行い、総資産は右肩上がりに増大し、FRBの資産だけでも、コロナショック前から3兆ドル増加して7兆ドルに増えました。
この戻り相場に乗れていない投資家は、これら中央銀行の去就を甘く見ていたのが敗因のようですが、これだけの上昇波動は売り玉の少なさも手伝っているようです。
そこで空売り状況はというと、日々の上下はありますが、相変わらず40%前後の空売り比率が毎日続いております。ここまで戻ってきてのこの推移を見ると、売り屋さんは3,4月までの成果がよほど美味しかったんじゃないでしょうか。
3、4月の暴落で大多数のファンドがキャッシュポジションを高めましたから、売り玉は売り屋さんの空売りしかいない、そんな状況を端的に表しているのが、ETFの日経平均ダブルインバース(日経平均とは逆の方向に二倍動くもので、下落局面で利益が出る上場投資信託)の口数が4憶口超えと、過去最高を記録していることです。
株価のブレは当然心配ですが、以上の事から推察すれば、出遅れた待機資金、空売り玉と、需給面に特化して申し上げれば株高のマグマはいまだ健在と言っていいでしょう。
これだけの歴史的暴落に、これまた驚異の戻り相場です。多少の日柄整理は当然ではないでしょうか。果報は寝て待て!
日を変えまして、需給面以外の注目点をお話させていただきます。
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