2020年2月から始まった新型コロナウィルスによる暴落には少々慌てましたが、底入れからの戻り相場には、更に驚愕の状況ではないでしょうか。
実体経済は世界各国最悪の状況であることは、誰が見ても明らかですが、それを上回る需給の後押しが株式市場を好転させ、バブルの様相を呈してきております。
また、バブルだから危ない、もしくはバブルでないから危機感はないといった強弱入り乱れた声を聞きます。
しかし、何がバブルかについては、実は学術的な概念と一般的な概念とでは大きな相違があり、錯綜があります。
経済学におけるバブルの定義は比較的はっきりしています。株式そのものの持っている価値(これをファンダメンタルズと呼ぶ)を超えて無形のインフレ状態にある部分がバブルです。
しかし、ファンダメンタルズ自体が、客観的に定義できるものではなく、あくまでも各投資家による将来予想に過ぎないため、今の株価がバブルか否かを議論するのは、あまり生産的でないことが分かります。
今の株価がバブルでなければ暴落せず、バブルであれば暴落するというのは大きな誤りです。また、バブル=悪、バブルでなければ善と云うのも浅慮な判断です。
バブルでなくても大きな損失を経済にもたらすこともあるし、2000年のITバブルでは、バブルの後遺症を残す一方、新たな革新的発展を生みました。ITバブルは崩壊しても、ITインフラの普及が超常的なスピードで発展したことは紛れもない事実なのです。
今の相場がバブルか否かにこだわり過ぎるよりも、この上昇相場を上手く利用することの方が賢明な選択でしょう。
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