米連邦準備理事会(FRB)は現在のゼロ金利を2020年まで維持するとの発表をしました。市場予想は2021年まででしたから市場にとってはサプライズであり、さらにFRBによる米国債の買い入れ額は1200億ドル。
四月以降買い入れ額は縮小傾向を見せておりましたが、危機途中での緩和縮小は市場の混乱を招く、2013年(当時、バーナンキFRB議長が量的緩和の縮小を示唆し世界の株価が急落)の反省から学んだ発表と思われます。
これにより、もともと運用パフォーマンスは悪かった債券市場に、微かにあった資金流入期待は全く考えづらくなりました。
確かにこれだけの大規模緩和の維持は、現在の経済指標を考えると株価はバブルの様相を呈すると危惧する論評もありますが、米雇用統計は雇用者数前月比250万人増、失業率も13.3%に低下し最悪期を脱し、株価は米景気の回復局面を織り込み始めているとの論表もございます。
日米ともに現在の株価水準について見方は分かれるところでありますが、市場四番目の下げ幅を記録した先週末の米国市場を受けての東京市場は、ザラ場700円以上売られましたが、結構な押し目買いが入っておりました。
当欄でも再三指摘しておりますが、明らかに持たざる恐怖から、買い遅れていた投資家が買ってきているようですね。
日経新聞で、有名な大物ヘッジファンドのスタンリー・ドラッケンミラー氏が「米経済のV字回復は空想だ」と発表から米S&Pは40%上昇、そして同氏のヘッジファンドは3%のプラス。
強気派,弱気派こもごもですが、その正解は物知りな市場が語っていると思います。
空前の規模財政、大規模緩和、さらに景気回復が合わさり、株式市場は未知の領域に入り始めてのかもしれません。
儲けるためには屁理屈入りません。市場に従うのみであります。
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