昨年来人工知能(AI)が運用の世界でも幅を利かせ、かなりの好パフォーマンスを残しておりましたが、今回の新型コロナウィルスによる暴落ではAI運用の多くは下落率にして、基準とする指数並み、ないしはそれ以上の下落率となりました。
先々週の日経ヴェリタスでも指摘されておりましたが、AI運用はAIにどんなデータを読み込ませるかによって運用実績が変わる。
東京都立大学の足立高徳教授によれば、今回のAI運用の苦戦はAIにデータを読み込ませた時期と、投資戦略を実行した時期とでは市場環境が大幅に違っていたことが落とし穴となったということです。
なんだか個人投資家の立場からすると、AIってそんなもんなの?と思ってしまいますが、市場の枠組みが変わったことで、AIは膨大なデータを生かしきれなかったということらしいです。
付け加えて、足立先生は危機の元では「物事の表層だけでなく、背景まで読み込める人間のほうが素早く対処できる」と結論付け、今回のコロナショックは「人の手」の重要性を改めて示した、昨年AIに苦しめられた個人投資家にとっては、嬉しくなる結論でありました。
なにせ、世界最大の運用会社ブラックロックが45.2%、次いでゴールドマンサックスも42.3のマイナスで、後に続くAIファンドも推して知るべしと惨憺たる状況でありましたが、そこは世界のビッグファンド。ただでは起き上がりません。
AIで活用できるデータ数は莫大に膨れ上がり、暴落後は攻めの運用にすでに転換しております。今回の危機で、AIの限界と潜在力が浮き上がり、今後に大いに活かせてくると結んでおります。
しかしながら、弊社のお客様の今回の暴落、戻り相場に対する投資スタンスを見ていると、まさしく個人投資家の潜在能力を強烈に感じます。
今年は益々楽しくなりそうです。
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