新型コロナウィルスによる歴史的暴落、大底形成から、素晴らしい戻り相場が展開されておりますが、現在の水準がバブルか否かについての議論が起きています。
また、バブルだから危ない、もしくはバブルでないから危機感はないといった声を聞きます。
しかし、何がバブルかについては、実は学術的な概念と一般的な概念とでは大きな相違があり、錯綜があります。
経済学におけるバブルの定義は比較的はっきりしています。株式そのものの持っている価値(これをファンダメンタルズと呼ぶ)を超えて無形のインフレ状態にある部分がバブルです。
しかし、ファンダメンタルズ自体が、客観的に定義できるものではなく、あくまでも各投資家による将来予想に過ぎないため、今の株価がバブルか否かを議論するのは、あまり生産的でないことが分かります。
今の株価がバブルでなければ暴落せず、バブルであれば暴落するというのは大きな誤りです。また、バブル=悪、バブルでなければ善と云うのも浅慮な判断です。
バブルでなくても大きな損失を経済にもたらすこともあるし、2000年のITバブルでは、バブルの後遺症を残す一方、新たな革新的発展を生みました。ITバブルは崩壊しても、ITインフラの普及が超常的なスピードで発展したことは紛れもない事実なのです。
今の相場がバブルか否かにこだわり過ぎるよりも、この上昇相場を上手く利用することの方が賢明な選択でしょう。
皆様方からの投資相談並びに入会受付を承っております。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!