「女性が妊娠しても、子供が1ケ月後に生まれる訳ではない」?最も成功した米国の投資家ウォーレン・バフェット氏の言葉だったと記憶しております。
バフェット氏は、その時代の成長企業に投資して莫大な財を成しました。
例えば、コカコーラ。10年ほど前、米国コカコーラのCEOが記者との会合で「なぜ長い間、トップブランドとして利益を出し続けられるのか?」と云う問いに「ピープル サースティ エブリデイ(人は毎日喉が渇く)」と答えました。
米国の記者も文字通り単純で明確な答えに、最初は笑い、すぐに感心した表情で応えました。このあと、CEOは東西ドイツ統一の時に、いち早くベルリンの壁にコカコーラを届けた事やブランド戦略を説明、一同はまた納得させられました。
バフェット氏の成長株投資は有名です。地味な企業を掘り出す分析力や論理性は見事です。そのバフェット氏が今最も注目している市場が、日本の市場だと噂されています。
なぜなら、今、東京市場は1982年以来の安値水準で、日経平均が7000円を大幅に下回る事は考えられず、そろそろ大底を確認する段階に入ってきたものと確信しているようです。どんな暴落相場でも、いずれ必ず大底を打ち、上昇トレンドを描くのがマーケットの原理です。
過去の株式市場を検証しても、一昨年のサブプライム・ショック、昨年のリーマン・ショック、AIG・ショックと3段下げ相場で大底を確認するパターンが殆どです。
昔から「迷ったら相場に聞け」と云う格言があります。ニワトリが先か卵が先かは別として、相場の足音を聞くと「恐慌の匂い」ではなく、「春の匂い」の方が強まってきております。