最近、ベンチャー企業の若き社長にインタビューする機会がありました。IT関連の男性と人材派遣会社の女性で、年齢はともに30歳代。年商は8億円と6億円で、どちらも増収増益の発展途上の企業です。
まず、小さな会議室に通され、社長自らコーヒーを持って来てくれました。役員応接室で、秘書がお茶を運んでくる大企業の取材に慣れていた筆者には、それだけで新鮮に見えました。
起業に至る動機や考えに違いはありましたが、共通点もありました。2人とも「大企業も潰れる時代、それなら自分で会社を興して思い通りにやってみたい。」と云っておりました。『寄らば大樹』的なネガティブな発想が全くありません。
一昨年の「サブプライムローン・ショック」、昨年の「リーマン・ショック」、AIG・ショック以降、大企業でも次々と破綻した現実が、さらなる若者の自立を促しており、このような先見性ある若者がいる限り、日本もまだまだ捨てたものではありません。
がんばろう?ニッポン!
2009年は、日本経済が再生に向けて新しい一歩を踏み出す年となります。経済の将来を展望するのは難しいことですが、予測出来ることが一つだけあります。
それは、理論が通用しない異常事態或いは「100年に1度の危機」と云われる程の暴落があった場合には、いずれ必ず本来の姿に戻って"異常"が解消されると云うことです。
人間は学習する動物です。
過去、バブル崩壊、金融システム危機やアジア危機など何度も大きなショックを克服してきた現実からも、株式市場を覆う悲観論に、もうそれほど怯える必要はないでしょう。
あとは投資家自身が元気を出して向かって行けば、自ずと結果はついてくるでしょう。