「上場した理由は何ですか?」
IPO企業とのミーティングをすると私が必ず尋ねる質問です。「知名度向上のため」と云う理由がトップですが、その次に多いのが「直接金融への道を開くため」と云う答えです。
ベンチャー企業の社長のほとんどは、銀行からの資金の借り入れに苦労した経験を持っています。本業でまだ大した実績がなく、資金が必要となれば、当然銀行に頭を下げて資金融資をお願いすることになります。
ところが、銀行というのはおカネの必要な所には貸さず、おカネの必要のない所に貸そうとするものです。だから、間接金融は苦しく、いやな思いばかりが心に残ります。「そうした状況からようやく開放される」と云うのが株式公開における偽らざる気持ちでしょう。
がんばろう?ニッポン!
週刊誌では、連日「日本経済沈没」を伝え、日経平均は「六千円へ」、ひどいのになると「四千円へ...」と云った声も伝えられております。まさに野も山も弱気一色。兜町の証券会社を訪ねてみても「青菜に塩」で笑顔はどこにもありません。
株式市場に関わる皆が「株式市場は悪材料ばかりで株価は低迷する」或いは「危機だ、危機だ」と騒いでいる時は、後々になって今回も「あの時が絶好の買い場、チャンスであった」と云う事になるような気がします。
2009年は、日本経済が再生に向けて新しい一歩を踏み出す年となります。毒ギョーザ事件で国産の食品が見直され、麻生総理の漢字の読み違いによって漢字ブームに拍車がかかり、経済危機は崩壊寸前の日本の農業への雇用を促しております。
「生き残る者とは、最も強い者ではなく、また、最も賢い者でもない。変化にうまく対応出来た者だ」?「種の起源」で有名なチャールズ・ダーウィンが残したと云われるこの言葉を、今こそ我々は噛み締めなければならないのかもしれません。
ここは、先回り買いの大チャンスです。