東証のアローヘッド導入により、証券各社の売買注文の処理速度は飛躍的に高速化され、コンピューターが1秒間に数百回という高頻度の注文を自動的に繰り返すアルゴリズム取引が本格化しつつあります。
個人投資家の方々にとっては、株価の板情報を目で追うことが難しい銘柄も出てきており、各証券会社でも売買制度の変更に対応したサービスに大きな開きがあるようです。
例えば、「アローヘッド完全対応版」の自動売買サービスなどを始めたK証券などがある一方、大手のD証券やN証券では「必要性を感じない」として、稼動当初から参加を見送っているところもあります。個人投資家の多いネット証券にとっては、アローヘッドの対応いかんで、その勢力図が大きく塗り変えられる可能性もあります。
いずれにせよ、東証がアローヘッドを導入したこと自体は、外資系の証券会社からの海外資金の流入増が期待されますし、市場の流動性に厚みが増すなど好影響を与えていると云えるでしょう。
また、大証も2011年1?3月期をめどに次世代システムの導入を検討中であり、証券業界や投資家にとってプラスとなるなら積極的に対処してもらいたいものです。
皆様方からの投資相談を随時承っております。
お問い合わせは03-3868-2801まで、お気軽にどうぞ!!