ガリレオの時代は地球が動くのではなく天が動くと信じられておりました。いわゆる天動説ですが、その時代に「動くのは地球だ」と唱えていたのがガリレオでした。
宗教上の理由もあって天が動いていないと具合が悪い支配層が現れ、遂には処刑されるに至るのですが、そのガリレオの最期の言葉は「それでも地球は動く」だったとか。
今の世界も同様に「天動説」と「地動説」が入り乱れて、いったい真実がどこにあるのか不明になっている感が強いです。
「北方領土はわが国の領土」と豪語したロシア大統領も、つまるところ天動説ですし、独裁政権が続いていた中東諸国の多くも、結局は驕りにも似た天動説行動で自ら墓穴を掘ったのでしょう。
ガリレオの時代に限らず、いつの時代にも天動説はあるようです。
市場も同様に価格は乱高下しながらも、いつかは正しい価格に落ち着くものです。
市場は参加者の心理が働くために時として「天動説」が信じられたり、再び「地動説」に戻ってきたりします。だからこそ面白くもあり、投資家はそこに魅せられるのです。
しかし、大切なことは自分なりに軸足をきっちり定めておくことです。自らの立ち位置が定まっていれば「石が浮かんで木の葉が沈む」といった異常も察知できますし、どう行動すれば沈んでいる木の葉を見つけられるかも分かってくるはずです。
お問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!