株式市場は、より一層力強さを増してまいりました。ただし、足元の景気については回復したとの実感はまだありません。
しかし、これが昔から云われる「不景気の株高」と見ることができます。不景気になると中央銀行が金利を下げたり、市中に出回るお金の量を増やすため(過剰流動性)、預金よりも株に向かう資金が増え、結果的に株高になることを指しています。
不景気なら企業の業績は当然落ちますが、それに反して株価が上がる不思議を言い表した格言です。
この「不景気の株高」は、金融緩和から景気回復に向かう段階で起きる現象ですが、金融緩和の効果が行き渡って、消費が回復するまでにタイムラグが生じます。
半年先か、一年先か、これを株価が先取りして上昇するのが、マーケットのメカニズムと云うものなのです。
この世界的な金融緩和の効果は、米国の裏庭とも云われるメキシコやブラジル、さらにインドやタイなどの株価上昇にもつながっており、広い視野で見ればバブル発生の初期段階とも考えられます。
皆様方からの投資相談を随時承っております。
お問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!