注目の米小売り売上高は市場予想を下回り、2カ月連続で売り上げ減少となりました。堅調であった個人消費にブレーキがかかり利下げ余地拡大との評価のようですが、トランプ関税の駆け込み消費を考えれば然程騒ぐほどでもないかと思われます。
米国企業は既に発効されている関税分を企業努力で吸収し、懸念されていたほど価格転嫁は消費者物価指数(CPI)を見ても進んでいないことが窺えますが、それだけ米企業は吸収出来るだけの体力がある、つまり業績がいいことを示しております。
トランプ関税もどうも猶予期間延期が示され、このままの状態が続きそうで、米国で囁かれる関税による景気後退懸念も徐々に後退して行きそうです。
心配された中東情勢も数日で圧倒的戦力差が露呈しております。イランにあるのは旧式のロシア製武器に対し、イスラエルにあるのはアメリカ製最新鋭の武器です。
イランがミサイルを発射すると直ぐにその発射地点が発覚し、数十秒後にはイスラエルのミサイルが飛んで来るシステムで、既にイランのミサイル発射基地の半数は破壊されたそうです。
従って、戦争は長引かないと思われますが、「窮鼠猫を嚙む」のような、追い詰められてホルムズ海峡封鎖のようなことがなければと憂慮します。そうなるとアメリカが出て来ると思われますので、益々悲惨な状況となります。
さて、東京市場は心配された日経平均のダブルトップ、三尊天井の懸念を吹き飛ばし、上抜けてまいりました。日経平均を動かしているのは変わらず数銘柄ですが、今回は個別の中小型銘柄の動きが抜群にいいですね。
しかも循環物色の波が起こっており過熱感も然程感じられません。3万8000円台は出来高が集中的に出来たところなので、売買代金も相当こなさなければ抜けないと専門家諸氏は申しておりましたが、現状では少ない売買代金で抜けました。まあ、予想なんてこんなもんですが、個人は循環物色に乗ればいいだけです。
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