米大統領選後、極端な円安・ドル高が進んでいます。このペースで円高が進むと、来年1月のトランプ氏の就任式までに150円になりそうな勢いです。
こんな場合に市場がよりどころにするのが「フィナボッチ・リトレースメント」というテクニカル指標です。
高値と安値を設定し、高値から安値まで38.2%ないし61.8%円安が進んだ水準を特に重要な節目とするもので、古代ギリシャで制作された彫刻「ミロのヴィーナス」の身長を「1」とすると、おへそから足元までの長さは「0.618」、この「1:0.618」の比率を黄金比率と云い、無意識のうちに美しいと感じる比率と云われています。
何と花びらの数など自然界にも「フィナボッチ・リトレースメント数列」と一致するものが多く存在します。
そして、この数列は相場の世界のテクニカル分析にも応用されています。相場も人が美しいと感じる形に収まる、という訳です。
円の2015年の安値は125円86銭、一方、16年高値は6月24日に付けた99円ちょうどでした。高値から61.8%円安が進んだ水準は115円60銭程度となるので、これが目先の円安の目安となります。
因みに米ドル/円では、一昨年10月から12月にかけての上昇幅の38.2%押しとなる115.49円がドンピシャの転換ポイントになりました。
具体的には、直近高値から38.2%や61.8%下落したところで押し目買いを入れたり、直近安値から38.2%、61.8%上昇したところで売りなどの売買が効果的です。
円・ドル相場だけではなく、個別銘柄選別でも黄金比率にぴったり合った銘柄を見つけると、株式の楽しさは倍増します。
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“必中銘柄”を用意してお待ち致しております。