パトカーが追っていた居眠り運転の車が、急カーブを見事に曲がりました。警官は思わず口走った。「すごい居眠り運転だ」
警官が近づくと、操作していた人工知能が運転手を起こし「とぼけなさい」と云います。1980年代に人気を博した米国の特撮ドラマ「ナイトライダー」にこのような場面がありました。
もしカーブで事故が起きたら、悪いのは運転手か、人工知能か、或いは車の製造者なのでしょうか。
米国で5月に自動運転機能を使って走行中のテラス・モーターズの車が、トレーラーに衝突して死亡する事故が起きました。システムにも運転手にも落ち度があった可能性があり、責任の所在は明らかになっていません。
先日の先進7か国(G7)交通相会合で、自動運転の国際的なルール作りを進める方針が示されました。事故時の責任のあり方も検討課題となります。
テラスを含む一部のメーカーは搭載した機能を「自動運転」と呼びます。ですが、備わっているのは自動ブレーキや前の車への自動追従などの機能で、運転手に注意義務があるのは変わりません。
IT化が進みつつあるクルマ社会でも、まだまだ事故防止は人間の心がけ次第ということを改めて心に刻んでおきたいですね。
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