後半戦、9月受け渡し商いが昨日始まりましたが、国策はいろいろあれど相変わらずコロナ対策で右往左往では、強烈なテーマ買いまでは望めませんし、その上自民党総裁選挙、衆議院選挙までありますので、なかなか素直に東京市場が米国市場を追いかけるのはもう少々時間が必要かと思われます。
しかしながら8月は担保割れ追証からの大量信用残の整理を通過した震源地、東証マザーズはお盆明けの993ポイントから既に12%の戻りを達成してきております。
おそらくこの東証マザーズの戻りに乗っておられる投資家は直近の6月の戻り、ないしは4月の戻りとは若干違い、今回のパフォーマンスは良いのではと思われているのではないでしょうか。
明らかに底流の潮目が変わりつつあるのです。潮目の変化時は仕手っぽい軽量級の銘柄が動く傾向があり、直近の値上がり率上位銘柄も東証マザーズ、JASDAQの小型株が並びます。更に潮目の変化を印象付けるのは、これらの上昇銘柄が決して線香花火ではなく腰の入った上昇となっていることです。
そんな東京市場でも、皆様が懸念されているのは当然感染拡大ですが、オリンピックが終わり、パラリンピックも残す所数日である東京都の感染は減少傾向、遅れること地方都市も今週にはピークアウト感が出てくるものと思われます。
9月以降の株高が見えてきたのではないでしょうか。頼みの米国市場は相変わらずの強さを維持しております。ジャクソンホール会合でもテーパリングの開始は言及されましたが、利上げについては全く時期尚早であり、直近の米国PMIや消費者信頼感指数など見ると、景気懸念から逆に遠のく可能性すら出てきております。
バイデン政権はこの懸念から3.5兆ドルの経済対策を先日閣議決定しましたが、この辺りも米国の金融、財政が非常に相性よく機能しているものと思われ、日本には少々欠ける、スピードと危機対応能力の違いを痛感しますが、それでも「懸念材料を糧に不安の崖をよじ登る」相場が動き出しているようです。
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