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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

決算発表前半戦ピーク、株価の反応は今ひとつ。

 

 安川電機、ファーストリテイリングをかわきりに始まった東京市場の決算発表は、先週末前半のピークを迎えましたが、事前予想は前年同月比割りと高い企業が多く、細かいところを見ても予想通りいい数字をはじき出しており、概ね予想通りといったところでしょうか。

 

 今のところ、もともとあまり芳しくない事前数字からポジティブな数字に上方修正する企業は、ネガティブな数字に下方修正する企業を大きく凌駕する企業が多く、もともと事前予想でポジティブな数字を予想している企業と合わせると、決算数字に関してはかなり良好なものとなっていると思われます。

 

 ただ現状では好決算が織り込まれる株価の方はあまり良好とは言えません。悪い時のパターンと言ってしまえばそれまでですが、増収増益でも来季の増益率が若干今季よりも見劣りするだとか、会社四季報よりも若干数字に見劣りするだとか、それもプロの分析家からしても誤差の範囲であるような数字にもナーバスに反応しているようです。

 

 大引け後手持ち銘柄が好決算を発表、投資家としては予想通りの素晴らしい決算に胸躍らせ、楽しみな次の日の寄り付きを迎えますが、いきなり売り気配「こんないい決算なのになんで?」、あるいは寄り付きこそ買い物から高寄りするも引けには行って来い、あるいはその日は良くても一日天下。

 

こんなことが今回の決算発表では日常茶飯事ですが、株価が下がったからと言って、無理やり悪材料を探す必要はありません。株価は一番正直でありますが、材料を織り込むのに現在の東京市場の置かれた環境が波乱要因にもなりうるので、材料織り込みに1日だったり1週間だったり、あるいは1ヶ月だったり気まぐれなところもあります。

 

 連日お伝えしているこの市場の波乱要因は必ず先が見えてきます。個別に悪材料がなく決算でも良好な企業は、この環境が落ち着けば必ず評価されてくるものと思われます。

 

個人投資家は今日の明日結果を出さなければいけない訳でもありませんから、お盆過ぎぐらいまで構えておいてよろしいかと存じます。

 

 

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