昨日、一昨日と東京都の感染者数が前週比で2日続けて減少しております。これまで、オリンピックが終わると感染者の増加ペースが上がり、お盆を挟んで更にその増加ペースに拍車がかかり、今週には1日1万人ペースも危惧されておりましたが、希望も含めてですが変化しつつあるかと思われます。
無論、重症者数、死亡者数は感染者数に遅れて数字に表れますので、未だ右肩上がりでありますが、更に東京に比べて地方都市の感染者数もお盆で首都圏からの帰省者、旅行者が地方に分散しておりますので、地方都市も東京に遅れて数字に表れますが、それでも株価の天井と同じく最後の勢いが先週であったように思えます。
加えて、1年半にも及んでいるこのパンデミックに誰一人「俺に責任で!」との胆力のある政治決断ができずにズルズルとここまで無策を続けた政府が、いよいよ自宅待機(放置?)で亡くなる方が続出し始めたことで、選挙を控えいよいよ各議員の尻に火が付き、動かざるを得なくなっての酸素ステーションであったり、野戦病院であったりと、意地の悪い言い方ですがやっと動いてきたとの印象であります。
動かないより動いた方がいいに決まっておりますが、悪い意味での村社会か、島国根性でしょうか、どうしてこうも欧米に比べて危機意識が薄いのか、行動が遅いのでしょうか。今から思えば突貫工事で仕上げた中国の野戦病院が1番決断が早く効果を発揮したのかとも思います。
ただ、相場の世界でもそうですが、いつまでたってもいろいろと理由を付けて動かない投資家が動いたら相場の転機、動かなかった政府が動いたら転機のような気もします。
さて、東京市場も再三指摘の通り潮目の変化が見られます。例年7、8月は買い場となるケースが多いですが、今回は6、7月のIPO市場が全滅で、個人投資家に追証がじわじわと進み、8月に入り3500億円投げさせられました。無論、その分信用買残も減りましたが、それをそっくり買ったのがホットマネー、ヘッジファンドです。
ここへ来て小型株の反発力がいいのはこの辺りの事情からであります。いよいよ秋相場に向けて、活発に動くところであります。
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