インドの株式市場が一昨日新高値に買われました。あのインドがと驚かれる投資家も多いと存じますが、インドと言えば新型コロナウィルス感染者が5月初旬に1日40万人を超え、死亡者数も4000人を超えておりました。デルタ株という感染力の強い変異株の発症した地であります。
その後ワクチン接種が進み、感染者は40万人から3万人、死亡者も4000人から400人に減少し、経済再開を好感して株価水準を上げております。
日本で言えば、インドのピーク時と同時期が1日6000人、死亡者200人それが現在に至り、感染者6000人が15000人、志望者200人が8人。インドとの人口比で考えれば15000人は決して少なくありません。しかし、死亡者は低いままを維持しています。
こんな状況の中でインド株式は新高値、真逆に日本の株式低迷は2月の高値から小回り二回りの半年に及んであります。
欧州に目を向けて、以前イギリスが国を挙げて壮大な実験をしていると申し上げましたが、その後の数字は感染者のピークは6万人、死亡者2000人、その後ワクチン接種を進め1300人、死亡者は一桁、それからデルタ株に対する実験を行い、一時感染者は5万4000人まで再度増えましたが現状2万人まで減少、死亡者一桁から90人まで増えて現在は20人。
ちなみに英国の株価はインドよりも先んじて7月に高値を取り、その後米国同様高原状態であります。
そこでワクチン接種率は英国69%、インド28%、日本41%です。ここでは3ヶ国の株価と感染者、死亡者、ワクチン接種率を上げておりますが、総じて株価との相関関係は、グローバルスタンダードとなっております。
おかしいと思いませんか。ゼロリスクを好む民族性は理解できますが、まさしく今は日本だけの状況ですが、日々申し上げている通り、株価は時に気まぐれなところもあります。じゃじゃ馬だと思って、やはりお盆過ぎぐらいまでは騒がず見ていきましょう。
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