東京市場はまたしても月末安のアノマリーの後急反発、そして昨日は再び反落と日経平均ベースで見ていると、未だ上値も下値もともに切り下げる動きであまり楽しくない展開が続いておりますが、これもヘッジファンド系資金の先物に特化した空中戦に他なりません。
どうしても決算発表、感染者増の中でのオリンピック開催など懸念材料のなか、2兆円前後の薄商いとなると毎度のことですが先物が玩具にされます。ただ最近の日本の投資家もそうそう振り回されるわけでもなく、ヘッジファンドもそう美味しく儲けている訳でもありません。
ですから225先物に絡まないTOPIXや2部市場、JASDAQなどはチャートを見ても日経平均に比べてしっかりの展開であります。しかしながら、日経平均とともに弱含みの展開が続くのが東証マザーズです。
東証マザーズは、当初もう少し独自の動きで日経平均とは逆に締まって来るとの観測が大方の見方でしたが、6、7月のIPOの成績が芳しくなく、東証マザーズ内での資金移動がすっかり止まってしまいました。
投資家としては、東証マザーズのIPOに向ける資金は同じ市場で手当てする傾向があり、マザーズのIPO資金をソニーや日立を売って充てることはあまり見られません。
そのマザーズの資金がIPOに向けられ、その後のIPO独特の強烈な値下がりで担保の問題に発展しております。7月の4週目ぐらいから始まっており、評価損率マイナス20%を超えている状況は既に追証の状況であります。
既に早い段階から数えると足掛け3週目ですが、ここ3日ばかりの日足から見えてくるものは、やや底入れシグナルが点灯し始めております。この辺りの個人投資家動向もお盆過ぎあたりを示唆しているのではないでしょうか。
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