東京市場はまたしても月末安というアノマリー通りの展開となり、7月月末は米国以上の大幅安、その反動もあり昨日はその分戻しましたが、決算発表の数字には昨日も申し上げました通り、期待された動きとはなっておりません。
地合いの悪さはお伝えの通り、2月3万円到達以降は毎月上値を切り下げ、その都度下げ幅は1500円から2000円ほど下げており、7月も1500円強の下落となりました。
テクニカル的に見れば、2月の高値以降綺麗に5カ月連続陰線は2008年のリーマンショックまで遡らないとありませんし、また週足でも5週連続陰線は昨年の新型コロナウィルスによる急落以降ありません。そう意味で当時の急落後の動きに照らし合わせれば、そろそろ下値限界値が近いと思われます。
リーマンショックの時もコロナ禍急落の時も、一方的な下げでほとんど押し目買いが入りませんでしたが、今回の5カ月連続安、5週連続安も過去と比べ陰線が短く、その都度抵抗する押し目買いが入っていることをテクニカルは示唆しています。
これはその都度、外人投資家や国内機関投資家の太い資金がタイミングを計り適時押し目買いを入れているからであります。外人投資家の売買動向は、昨年のコロナ禍5兆円弱を売り越しましたが、今年は一転5月まで4兆円強の買い越し、そして6月が4千億円、7月は現在分かっている分までが2千億円弱の売り越しであり、現物市場での種玉はしっかり抱え、先物の所謂空中戦でこの弱い相場展開を凌いでいるようです。
またファンダメンタルで覗けば、今回の決算発表はその数字を目先の市場がどう織り込もうと、7社に1社が増額修正であり、PERは遂に13倍台で、PBRは1.2倍台です。
以上総括すれば、テクニカル、ファンダメンタル両面から下値示唆ではないかと、ついでに月足12カ月線、週足一目均衡表の雲が手掛かりでしょう。
サマーラリーとはいきませんでしたが、やはり昨日も申し上げました通り、お盆過ぎ位を見ておけばよろしいかと存じます。
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