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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

もう少々森より木を見る相場です。

  

 米国市場のS&P500の新高値を追う形でダウも新高値に買い進まれておりますが、期待された東京市場は前日同様、寄り付き高値でその後値を消す動きとなり引けまで持たず日経平均は4日連続安となりましたが、TOPIX2日連続安でも持ち合い崩れずで、明らかに日経平均よりも優位であります。

 

 未だ東証マザーズに至っては、担保割れに絡む整理は完了しておりませんが、全体信用買い残の減少が続いており、時価総額比で見ていくと相当の整理が進んでいるようです。単純に信用買い残の規模で論じる向きもありますが、時価総額が過去と現在では全く違いますので、その割合をチェックして行くことが肝要かと存じます。

 

 確かに、東京市場の置かれた環境は現在この地点がどん底であるように思われます。オリンピックは無事に終わりましたが、感染拡大は止まらず、そこに各地での自然災害が加わり、そこに海外要因として地政学的リスクであるアフガニスタン情勢の急転、タリバンが政権を取りました。

 

 ただ外部要因であるアフガニスタン情勢は既に、地理的に近い各欧州市場も、直接関係していた米国市場も落ち着いており、その中で高値を更新していることを考えれば、現状では日本の株価材料にはならないかと思われます。

 

 であればやはり、東京市場の株価停滞の要因は上記の国内要因のみで、空売り比率を見れば国内投資家の弱気が主なものであると存じます。東証から発表の8月第1週の投資主体別売買動向は売っているのが個人投資で、買っているのが外人投資家、信託銀行、事業法人でした。

 

 今週月曜日の空売り比率が48%に乗せておりましたが、これも担保処理とともに需給悪の二大要因かと思われます。8月に入り太い資金が売っていないのであれば、昨年の11月同様きっかけ一つで、売り方締め上げ相場が起こりそうです。

 

 昨日も申し上げましたが、それまでは個別銘柄で勝負。昨日もストップ高銘柄は11銘柄出ておりますが、古今東西こういう相場で暗躍する資金はいつの世でも存在します。再三指摘の通り、久々の低位銘柄に触手を伸ばします。

 

 

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