バブルの崩壊懸念で中国市場から海外マネーが引き上げておりますが、中国国内の資金も本国を避けキャピタルフライトを起こしているようです。その不動産バブルの処理を巡って試金石となるであろう中国恒大集団の清算命令が香港高裁から出ました。
裁判所からの命令であっても、中国共産党が首を縦に振らなければ何の進展もありませんが、中国企業にとって資金調達拠点である香港の役割を考えれば、そう簡単に反故にすることもできないでしょう。
結果によっては世界の投資家にとって現在の中国への深刻な悲観論にさらに拍車がかかり国際的信用力にも影響しかねない重要な局面に遭遇しております。
それでも恒大集団との間に直接的の関係のある日本企業はないようなので、直接的被害はないかと思われます。またこれにより更に中国資金が大挙して日本に来そうな予感もいたします。
東京市場は昨日潮目の変化と申しましたが、現状まで半導体値嵩株を中心に走ってまいりましたが過熱状態は否めません。資金分散も起きており物色対象も広がりを見せております。
昨年は好材料でも小型株はスルーされる場面に何度も遭遇いたしましたが、現状では好決算であればしっかりと資金も集まり、中小型株らしい値動きの軽さも見られるようになってまいりました。
年初から2週間で8円も円安が進み日本株にフォローの風となりましたが、その為替も米長期金利の下落と日本10年債利回りの上昇からピークアウト感が台頭して来ており、当然調整下の物色対象の変化が見られるものと思われます。
森を眺めつつ木の物色戦略は変わりありませんが、今後は決算発表が始まり目先の資金が動きますので、規模的には中堅以下の好決算銘柄にも的を絞りたいと存じます。
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