米国市場はダウ、S&P500が史上最高値を更新しました。先週末にはメタ・プラットフォームのマーク・ザッカーバーグCEOが今年末までに、AI開発の加速に向けてエヌビディア製の高性能半導体「H100」を35万個調達するというニュースが流れました。
更に米アマゾンはアマゾンウェブサービスを通じ、向こう5年間で日本に2兆2600億円の巨額投資を発表しました。アマゾンウェブサービスジャパンの島崎忠雄社長は「今大きなITのうねりが来ている。これを踏まえると確実に向こう、5年はこの流れが止まることはない」と語っております。
マイクロソフトも既にオープンAIへ100億ドル(約1兆4800億円)の投資を決めております。このテーマに対する各企業の開発投資の凄まじさを感じます。儲けた金を貯め込まず常に成長投資を進める、これが米国企業のダイナミズムであります。
バリュエーションからはエヌビディアPER75倍、マイクロソフト38倍、アマゾン80倍とメタ・プラットフォーム34倍と買い辛い水準ですが、米国市場のマネーストック(金融機関から世の中に供給される通貨量)はさほど減っておりません。
現状でも株を買い付ける待機資金であるマネー・マーケット・ファンド(MMF)には800兆円の資金が待機しております。要はこれだけ金利を上げてもお金はじゃぶじゃぶであることが示されております。
この資金は株主資本経営を旗印に構造改革を進める日本にも大挙上陸しており、先週の外国人投資家の日本株買いは1週間で1兆円を超えており、しかも昨年と異なり現物を購入しており長期資金の動きを感じます。
先物はさや取りが先行しますが、現物でこれだけ巨額な買い越しは、少々歴史を遡ってもあまり見られない現象です。日本株の評価は明らかに変わっております。
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