米国市場は三指数ともに強い展開で、ダウが史上初めて3万8000ドルに乗せたことが大きな話題となりました。傍ら小型株のラッセル2000の市場もダウ、NASDAQを超える2%を超える上昇で、物色されている銘柄を見ても広がりを見せているようです。
長期金利も4.2%近くまで戻したものの、昨日のカンファレンスボードの景気先行指数が19カ月連続でマイナスとなり、GDPでは第2、3四半期連続でマイナス予想から、景気後退が意識され再び金利上昇の頭を抑えたようですが、ここは細かい駆け引きかと思われます。
米国市場ではS&P500のインデックスには順調に?日本の新NISA資金が吸い上げられているようで、昨日も申し上げましたが、時価総額の大きい銘柄の買いに動員されているような妙な展開であります。
その傍ら、外国人投資家はせっせと日本株の物色を進めており、直近では米国市場同様物色対象が広げて来ております。国内調査機関も分かり易いコア30、01銘柄から02、03、更には中堅以下まで推奨銘柄を拡大しており、外国人投資家の日本株のポートフォリオは更に広がると存じます。
「東京エレク」「ディスコ」に代表される半導体値嵩株は、物色の中心であることには変わりませんが、昨日も日銀政策決定会合の後の植田総裁による予定通りの金融政策の変更なしの会見に、材料出尽くし感から目先の売り場を提供したようです。
これから決算発表が控えますが、予想は概ね好調で日本株の投資環境の良さに変わりはないと思われ、各個別の決算内容は吟味して行きたいですね。サプライズの内容からは今後の出世株が現れますので…。
押し目買いを考えている投資家は多いと思われますが、厚い待機資金が控えておりますので全体では、一日でも500、600円安などがあったら仕込んでよろしいのでは、それでも森より木の戦略が有効かと存じます。
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