令和6年相場がスタートします。昨年は事前の大方の予想に反し、日経平均は年間で7369円上昇しました。さて今年は?因みに相場の世界では辰巳天井と言われる通り、バブルの年もそうでしたが辰年に上昇し巳年で天井というアノマリーがあり、歴史を紐解いても辰年の上昇率は平均28%と十二支の中で断トツだそうです。
相場に影響する内外の要因は今年も数多く報告されると思われます。米国では大統領選挙の年となりますので、トランプ前大統領の去就が一番気になりますし、バイデン大統領の年齢も気がかり、そのくせ大統領選挙の年は財政を吹かせそうで相場にとってはいい環境かと…。
米国の金利低下の方向は変わらないと思われますし、そのスピードは割と緩慢となりそうで、急激な変化を嫌う市場にとっては、こちらもいい環境かと存じます。
ミクロでは米国市場を牽引して来たマグニフィセント7と言われる大型テック株は、現状バリュエーションがかなり高いので、若干の調整が入るものと思われますが、今年のテーマとなる生成AIの成長を考えると、未だ成長力健在かと存じます。
米国市場ではこのS&P500の大型株から、ラッセルネット2000の小型成長株に資金が向かっておりますが、東京市場でもその傾向が進んでくると思われます。
更に、昨年東京市場を牽引した、上場企業に対する東証の改革も更に加速して来そうです。2015年のコーポレートガバナンスコード、スチュアートシップコード、2022年の市場区分変更、2023年低PBR、株主資本コスト改善要請へと進み、上場企業は更に本気モード全開となります。
また今年は親子上場にもメスが入り、明確な上場理由の開示命令が東証から要請されます。更にこの市場改革が今年は東証グロース市場にまで発展する模様で、いよいよ出遅れていたグロース市場に妙味が出てまいります。個人投資家にとっては楽しみな年となりそうです。投資家の皆様、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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