マクロ要因に少々陰りが見える米国経済ですが、注目のエヌビディアの決算は予想を上回る申し分のない内容で報告されましたが、株価的には目先の材料出尽くしとなったようです。仮に成長が鈍化するようならば、現状の方向感のない株式市場は更に迷走を強いられたかもしれません。
エヌビディアの決算が出たところで、概ね米国企業の決算内容は良好と言えます。トレーディング業務が好調な金融機関を筆頭に、マグニフィセント7の稼ぐ力も健在です。
ただトランプ大統領の就任以降、株式市場は方向感を見いだせない展開が続いております。米ワシントンポストによると大統領が選挙前に掲げた公約は31項目、その中で既に16の分野に着手しております。
更に大統領就任以降1カ月で既に111本の大統領令に署名しており、第一次政権時の30本を優に上回り、戦後最多だそうです。現状決まった貿易関税は中国への10%のみですが、矢継ぎ早に動くこのスピード感には脅威さえ感じます。
発言する内容こそ賛否はありますが、有言実行でこれだけのリーダーシップを発揮するトップは、日本はおろかほかに見当たりません。長い慣行が変わる、時代が変わるときにはこういうリーダーが現れるのかとさえ思われます。
別にトランプ大統領の施策に賛意を示しているのではなく、そのリーダーシップにリスペクトしている訳で、財務省の顔色を窺う何処かの首相にも見習ってほしいだけです。
現状の日本のトップには国民生活を向上させ、経済発展を促す気概が全く感じられません。今回の教育費無償化でも103万円に壁でも国会運営のみ奔走しで、国民不在、財務省の意向に逆らえない傀儡とまでは申しませんが、弱さがありありと感じられます。
米大統領の強烈なリーダーシップを前に愚痴っぽくなってしまいました。さて東京市場は昨日申し上げました通りレンジを試す展開であり、未だ物色の広がりは未知数でありますゆえ、今しばらくはトレンド重視の個別銘柄で挑むところであります。
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