1月相場が終わり、米国では主要三指数は揃って月足陽線となりましたが、東京市場は日経平均、TOPIXともに陰線となりました。ただ、下髭を大きく伸ばす小幅な陰線となりさほど悪い形ではありません。
日経平均の方が多少動きは悪かったようですが、米国同様、中国初のディープシークショックが半導体値嵩株を襲ったことが大きな要因であり、決算が始まっている東京市場でも好決算銘柄には資金が向かっておりました。
そのディープシークはAIモデルを発表後、すぐに春節休暇に入りましたのでその後の情報入っておりませんが、一般的にダウンロードすると、ダウンロード先の情報が抜き取られる懸念を表面化し、既に西側諸国の中には使用禁止を打ち出す国も現れております。
オープンAI、マイクロソフトなども調査を開始しており、更に今週終節明けの中国からも何らかの追加情報があるのではないでしょうか。また、2月には「エヌビディア」の決算がありますので、ジェンスン・ファンCEOがこの問題にどうコメントするか注目されます。
このディープシークによる不透明感から、米国市場でも仮に「エヌビディア」を中心とする半導体株やテック株に集まっていた資金が分散化すようであれば、マグニフィセント7に集中していた資金も物色対象を他に求めて来ることが予想されます。
2月相場を迎える東京市場も、現状では日経平均に比べてTOPIXが優位となりつつあり、久々に東証グロース250指数を含めて中小型株に対する期待も高まっております。
今週、来週と決算が本格化しますが、いつものことで素直に株価に反応するものもあれば、時間差をもって評価されるものもあり読み解く技術も要しますが、この決算発表が契機となり全体の方向性を見出すものと思われます。今週も頑張りましょう。
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