Tariff man(関税男)と揶揄されると昨日申しましたが、トランプ大統領自身が自称しております。相変わらず多方面に吠えまくり、昨日は問題のガザをアメリカの所有とするとぶち上げ、さすがに近隣諸国からクレームが出ておりました。
事が起きると条件反射の如く即反応し、これを喋ったら周りにどういう影響が出るかは二の次のようです。昨日のラジオニッケイで誰が言っていたかは逸しましたが、トランプ大統領は右脳ですぐ反応するので、周りで論理的に考える左脳で対応しても意味がないと、全く合点のいく解説を耳にしました。
週末の日米首脳会談を控えますが、石破総理は結構なお土産持参でまいりますし、現在日本は関税の対象国となっておりませんので、安倍元総理のようには行かなくとも、まずは無難にこなせるのではないでしょうか。
Tariff manトランプ氏のパフォーマンスも目先は大体一巡したところで、米国経済はISMの景況感、JOLTSの求人数、ADPの民間雇用と過熱感もなく落ち着いた数値の報告に、本丸雇用統計を前に米長期金利は4.5%を久々に下回ってまいりました。
傍ら日本の10年債利回りは12年ぶりに1.26%まで上昇して来ており、日米金利差縮小から為替のドル安円高が進んでおります。
東京市場においては金利が上がり為替の円高が進む中で、株式市場は続伸するものの今週初めて陽線を引きました。更に中小型株指数が健闘し、グロース市場は久々の2%を超える上昇となりプライム市場を凌駕しました。
いい展開ではないでしょうか。円高イコール株安ではなく、明らかに個別銘柄の優劣を市場は織り込み始めており、個人投資家目線で言えば、日経平均よりも景色はよろしいかと存じます。
決算が出たからでも続騰し始めておりますので、再三申し上げております通り日経平均は参考までに決算精査とトレンド重視でまいりましょう。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。